2023.7.30 / 8.6

《美術保存修復センター横浜のキッズプログラム  特別講座》

横浜市中区「山手駅」こどものアトリエはちさん

 

お子さんを対象とした2日間の修復講座を行いました。今年は、夏休みの自由研究の一つのきっかけになれるように夏休みに開講いたしました。

 

《1日目》絵具からつくる日本画ワークショップ

修復作業で天然の糊などとして、よく使用される膠(動物の皮や骨に熱を加えて抽出したもの)に、

顔料(絵の具の原材料、主に鉱物)を加えてよく練り、自分で配合したオリジナルの絵の具を作って、1から絵を描きます。

当NPOの特徴として、関係者が自ら日本の伝統技法で製造する一切不純物が含まれない奈良五條市の鹿膠と本物の顔料を使用します。

又、材質の持つ力、変化を観察する、「紙と絵具の変化をみよう」として、水彩画・コピー・日本画を水に浸けそれぞれの変化を観察しました。

 

講座を通じて、

チューブから絵の具をだしてただ描くのではなく、絵の具をつくり、描くことで

『自分で考え、作り出す』ことの楽しさや、発見、創造の体験をしてもらい、自立心や好奇心、

『作り出す』ことで決まった形にはない、自由な発想を育む経験をしてもらえたらと考えています。