画家の思い継承を目指して - 時を超えて伝える - プロジェクト
特定非営利活動法人美術保存修復センター横浜(以下、当NPO)では、公的美術館に所蔵されている作品の
継承を目指し、寄付による保存修復プロジェクトを行なっております。
画家の思いから生まれた絵画や美術品を千年の時を超えて鑑賞できる事は、
画家の思いを違えず修復をしてく技術があるからです。
美術館を訪れる皆様に「修復」を身近に知って頂き、作品維持の為に修復が必要である事を
広く理解していただくことも大きな狙いでもあります。
プロジェクトの概要
1) 修復の費用は当NPOで集められた寄付により負担いたします。
2) 作品の当NPO工房間の移動費用は、依頼元の負担となります。
3) 修復対応できる範囲は年度の寄付の金額によって変わります。
4) 修復期間中に該当作品が「現在、寄付により修復中」である事を公開する。
又、その効果として新たな寄付金を募ることも可能と考えます。
第一回 真鶴町立中川一政美術館
中川一政作
■「海の村落」20号 1953年
■「福浦」30号 1953年
■「福浦突堤」50号 1966年
日程:2021年8月1日頃より
中川一政について
日本洋画壇をけん引した中川一政画伯(1893-1991)は絵画という表現手法にとどまらず、水墨岩彩、書、陶芸など多岐にわたり才能を発揮した芸術家です。生命と言葉二度として同じものがない風景を絵に、あらゆる息吹を感じ、自身から湧き出る感情を表現しているように思えます。中川一政が残した作品には、人々の心に灯りをともし、元気に人生を駆け抜けられるようなメッセージが込められているのではないでしょうか。
本年は中川一政画伯没後30年の節目の年にあたります。